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その4


ストックオプション

ストックオプション(=自社株購入権)と言う言葉は聞いた事がありますか?私が通っているような小さな小さな非上場会社では無縁だと思いますが(汗)、一定期間後にあらかじめ決められた価格で自社の株式を買える権利の事をストックオプションと言います。どのような利点があるのかというと、例を載せると、

例えばA株式会社社員の田中さんがストックオプションの権利を得られたとします。買う(「権利を行使する」という)時の株価を500円とします。株価が市場で1000円になれば、500円で会社から株を買って1000円で市場に売る事が出来るのです。差額500円が田中さんの儲けと成ります。
ストックオプションと言う制度の利点は、会社側から見れば

●現金を用意する訳ではないので比較的助かる。
●ストックオプションが与えられた社員の頑張りを期待できる(株価を上げようと頑張る為)。
●社員に株を持たせる事で、会社経営を安定させられる(社外の人間に株を持たせたくないとの意)。

などが挙げられます。また、ストックオプションを与える方法には2通り有り、

●新株発行方式(新株を発行してストックオプションへ充てる)
●市場買い入れ(金庫株)方式(市場で出回っている自社株を会社が買い取ってストックオプションに充てる)(97年6月商法改正)

と、なります。 ただ、ストックオプション制度も色々と課題があり、「誰に与えるのか、社内の規準が必要」「インサイダー取り引きの温床にさせない」「幾らで権利行使させるかの社内基準が必要」などなど色々有ります。

新聞などで「ストックオプション」と言う文字を見かけたらここを見てくださいね(笑)。アメリカではこの制度でアメリカンドリームを築いている人が多数いる様です。今後日本でも、導入企業が多くなりそうですね。